第73回 阪神大賞典のデータ

とにもかくにも「1番人気」が圧倒的に強いレースです。
87年以降昨年までの38年間では、3着以内を外したのは、
87年 1番人気4着となったフレッシュボイス
89年 2着入線のスルーオダイナの失格
09年 1番人気7着となったオウケンブルースリ
20年 1番人気7着となったキセキ
21年 1番人気7着となったアリストテレス
の5頭のみとなっています。
その1番人気3着以内に入った33頭の内訳は、1着20頭、2着8頭、3着5頭(93年ナイスネイチャ、08年ポップロック、10年メイショウベルーガ、18年クリンチャー、24年ブローザホーン)となっていました。
ちなみに、オウケンブルースリが7着となった翌年以降の10年から昨年24年までの15年ですが、
10年の1番人気メイショウベルーガは3着
11年の1番人気コスモメドウは2着
12年の1番人気オルフェーヴルは2着
13年の1番人気ゴールドシップは1着
14年の1番人気ゴールドシップは1着
15年の1番人気ゴールドシップは1着
16年の1番人気シュヴァルグランは1着
17年の1番人気サトノダイヤモンドは1着
18年の1番人気クリンチャーは3着
19年の1番人気シャケトラは1着
20年の1番人気キセキは7着
21年の1番人気アリストテレスは7着
22年の1番人気ディープポンドは1着
23年の1番人気ボルドグフーシュは2着
24年の1番人気ブローザホーンは3着
となっていました。
このように10年以降、19年までの10年は、1番人気の馬は少なくとも3着以内(1着6頭、2着2頭、3着2頭)に入っていて、その強さをまた発揮しています。
ただここ5年の中、20年、21年4連続7着と敗れているのが気になるところです。
さて今年の登録馬の中では、前々走の菊花賞で5着、前走日経駿俊杯2着など、長距離レースでは安定しているショウナンラプンタ、前走日経新春杯4着で長距離レースで同じく安定しているヴェローチェエラ、前走3000mでの万葉ステークスを1着、まだ掲示板を外したことのないゴールデンスナップ、この3頭のうちのどれかが1番人気となりそうですが、それを見極めて検討したいところです。
ちなみに09年の時点では、7着と敗れたオウケンブルースリの単勝オッズは2.6倍でしたが、それまでの1番人気の単勝オッズは、最低1.1倍、最高2.5倍となっていました。(87年4着と敗れたフレッシュボイスは2.1倍)
この辺り、数値的には微妙なものがありますけれど、単勝オッズからの取捨選択で、だいたいの目安にはなるかと思われます。
しかし、その翌年の10年の1番人気で3着となったメイショウベルーガは、単勝オッズは4.3倍と、これまでで一番高いオッズを記録いたしました。
そして、11年の1番人気2着だったコスモメドウも、単勝オッズは2.9倍と、またそれまでの連対馬の目安と思われていたオッズをも超えてしまいました。
ただ、その後の単勝オッズは、
12年の1番人気2着のオルフェーヴル、「1.1倍」
13年の1番人気1着のゴールドシップ、「1.1倍」
14年の1番人気1着のゴールドシップ、「1.7倍」
15年の1番人気1着のゴールドシップ、「1.6倍」
と4年連続1倍でしたが、
16年の1番人気1着のシュヴァルグラン、「3.0倍」
とまた高い単勝オッズとなりました。
その後は、
17年の1番人気1着のサトノダイヤモンド、「1.1倍」
18年の1番人気3着のクリンチャー、「1.9倍」
19年の1番人気1着のシャケトラ、「2.2倍」
と目安の中に入っていました。
しかし、
20年の1番人気7着のキセキは「1.6倍」
21年の1番人気7着のアリストテレスは「1.3倍」
と、1倍台の馬が連続で掲示板を外しています。
その後、
22年の1番人気1着のディープポンドは「1.2倍」
23年の1番人気2着のボルドグフーシュは「1.6倍」
24年の1番人気3着のブローザホーンは「3.2倍」
となっていました。
ここ5年では、昨年24年のブローザホーンのオッズ、3.2倍など、もしかしたら、オッズの目安の傾向も変わってきたのかも知れません。
ただ12年以降、クリンチャー、キセキ、アリストテレスを例外とすれば、圧倒的または抜けたオッズではしっかり連対、または3着を外していませんでしたので、1倍台であれば、人気に応えてくれるかなとは思います。
特に12年のオルフェーヴルは道中、思っても見なかった暴走がなければもしかしたら勝っていたかも知れないですね。
でも、あのような暴走があっても最後2着に来たのですから、本当にたいしたものです。
しかし今年も恐らく1番人気馬は1倍台にはならなさそうなので、ちょっと悩むことになりそうですが。
でも逆に、16年に勝ったシュヴァルグランの単勝オッズは3.0倍のように、その高いオッズでも勝ったのですから、単勝オッズが高くてもあまりとらわれない方がいいかも知れませんね。
さて、今年の1番人気の馬の単勝オッズは何倍となるのでしょうか。
では、いつものように、過去のデータを見ていくことにいたします。
92年以降、94年中京開催、95年京都開催を除く31年、連対馬62頭、3着馬31頭からです。
まず臨戦過程ですが、前走3000m以上の距離を走った連対馬は全部で15頭いました。
その15頭の前走の着順は、1着が7頭、2着が3頭、3着が3頭、4着が1頭、5着が1頭とすべて掲示板に載っていました。
今回の登録馬11頭では、前走3000m以上走った馬は6頭いますが、コパノサントス(前走9着)以外の5頭は前走、掲示板に載っています。
3着馬31頭では、前走3000m以上走ったのは9頭で、その前走の着順は、1着2頭、3着1頭、4着3頭、5着1頭、6着1頭、7着1頭となっていました。
また、その前走時の人気は、1番人気が2頭、2番人気が3頭、5番人気が3頭、9番人気が1頭となっていました。
次に、前走重賞を走った連対馬ですが、62頭中55頭占めていました。
あと残り7頭のうち4頭は、オープン特別の万葉S1番人気1着となっています。
あと3頭は共に準オープン特別で、それぞれ1番人気1着、4番人気3着、1番人気1着となっていました。
今回の登録馬で前走重賞を走ったのは11頭中6頭となっていて、残り5頭の前走は、そのうちオープン特別は、万葉S1番人気1着だったゴールデンスナップ1頭、3勝クラス(準オープン特別)は3頭(4番人気2着、4番人気4着、10番人気5着)、2勝クラスは1頭(3番人気1着)となっていました。
前走の重賞のレース別ですが、連対馬で、前走重賞で一番多かったレースは有馬記念の23頭となっていました。
その23頭の有馬記念時の人気ですが、6番人気1着、6番人気2着、7番人気7着、15番人気1着、16番人気9着、9番人気8着、11番人気9着、13番人気11着の8頭を除く15頭は、着順に関係なく人気は5番人気以上の上位人気でした。
今回の登録馬で前走有馬記念を走った馬は、11番人気12着のブローザホーンの1頭となっています。
あと、有馬記念以外の重賞の内訳ですが、日経新春杯が8頭、ダイヤモンドSも8頭、京都記念が6頭、AJCCが4頭、ジャパンCとステイヤーズSが各2頭、中京記念と中山金杯が各1頭となっています。
その中で、前走中京記念7番人気13着(01年2着のエリモブライアン)、前走京都記念7番人気16着(08年2着のアイポッパー)、前走日経新春杯1番人気7着(09年2着のヒカルカザブエ)、前走AJCC1番人気7着の(15年1着のゴールドシップ)、前走中山金杯2番人気14着(21年1着のディープポンド)の5頭を除く25頭は5着以内の上位に入っていました。
今回の登録馬で、前走有馬記念以外の重賞で5着以内に入っていたのは、前走日経新春杯3番人気2着のショウナンラプンタ、同1番人気4着のヴェローチェエラ、前走京都記念7番人気3着のマコトヴェリーキー、前走ダイヤモンドS2番人気4着のワープスピードの4頭となっています。
それから、3着馬の前走ですが、重賞が25頭で、オープン特別は3頭、準オープンが2頭、地方のレースが1頭となっていました。
その前走重賞の25頭ですが、07年まで有馬記念だった馬は1頭もいませんでしたが、08年初めて前走有馬記念の馬(2番人気5着のポップロック)が3着に入りました。
そして15年では、前走有馬記念7番人気7着のラストインパクトが3着に入り2頭目となりました。
23年では、前走有馬記念11番人気16着のブレークアップが3着に入り3頭目となっています。
1番多かったのは、京都記念、ダイヤモンドSの各6頭となっていました。
また3着馬31頭の前走の着順ですが、19頭が掲示板に載っていました。
あと12頭は掲示板圏外からの巻き返しとなっています。
毛色は、1着馬では、鹿毛が12頭、栗毛が8頭、芦毛と青鹿毛が各4頭、黒鹿毛が3頭となっていました。
2着馬では、鹿毛が17頭、栗毛が9頭、黒鹿毛が4頭、青鹿毛が1頭となっていました。
3着馬では、鹿毛が20頭、栗毛が5頭、芦毛が3頭、黒鹿毛が2頭、青鹿毛が1頭となっています。
年齢は、1着馬では、4歳馬が11頭、5歳馬が11頭、6歳馬が7頭、7歳馬が1頭、8歳馬が1頭となっていました。
2着馬では、4歳馬が18頭と圧倒的に多く、続いて5歳馬が9頭、6歳馬が3頭、8歳馬が1頭となっていました。
3着馬では、5歳馬が13頭と最も多く、4歳馬が10頭、6歳馬が5頭、7歳馬が3頭となっていました。
枠順の出目は、連対馬では8枠が15頭と最も多く、5枠と6枠が各8頭、1枠と2枠と3枠が各7頭、4枠と7枠が各5頭となっていました。
3着馬では、6枠が6頭、5枠が5頭、3枠と7枠が各4頭、1枠、2枠、4枠、8枠が各3頭となっています。
以上ですが、今年も1番人気馬の取捨選択からとなりますので、まずはオッズが出て、1番人気の馬がほぼ確定してからの検討となりそうです。
あとのその他の馬の選択では、今年もかなり悩みそうです。
ともかく今年も、1頭1頭、長距離戦で善戦できるかどうかの可能性を探りながら、結論を出していこうと思います。

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