第32回 青葉賞のデータ

重賞となった94年以降過去31年、連対馬62頭、3着馬31頭からです。


まず父の血統を着順別に見ていきます。
1着馬では、ヘイルトゥリーズン系が31頭中22頭占めていました。
その内訳は、サンデーサイレンス系が18頭と圧倒的に多く、そのうちサンデーサイレンスが7頭、サンデーサイレンスの仔が9頭(ディープインパクトが4頭、ハーツクライが2頭、アグネスタキオン、ゼンノロブロイ、ステイゴールドが各1頭)、サンデーサイレンスの孫が2頭(オルフェーブル、キタサンブラックが各1頭)となっています。
あと残りはロベルト系で、その内訳は、クリスエスが1頭、そのクリスエスの仔のシンボリクリスエスが2頭、そしてタニノギムレットが1頭となっていました。
あと、残り9頭は、ミスタープロスペクター系が5頭(ルーラシップが2頭、ザフォニック、キングカメハメハ、ドゥラメンテが各1頭)、ノーザンダンサー系が2頭(ビーマイベスト系のダンスホール、サドラーズウェルズ系のカーネギー)、ナスルーラ系も2頭(トニービン、ゴールデンフェザント)、となっています。
ただし、ノーザンダンサー系の2頭は96年と00年、ナスルーラ系(グレイソブリン系)の2頭は94年と97年と、00年以前での1着で、01年以降昨年までの24年間の1着馬は、ヘイルトゥリーズン系が19頭、ミスタープロスペクター系が5頭(01年、15年、19年、21年、24年)となっていました。

2着馬では、ヘイルトゥリーズン系は14頭、そのうち13頭がサンデーサイレンス系で、その内訳は、サンデーサイレンスが1頭、サンデーサイレンスの仔が11頭(ディープインパクトが3頭、ゼンノロブロイが2頭、スペシャルウィーク、アドマイヤベガ、マンハッタンカフェ、アグネスタキオン、ステイゴールド、ハーツクライが各1頭)、サンデーサイレンスの孫が1頭(キズナ)、あと、ロベルト系でマヤノトップガンが1頭となっています。
あと、僅差でノーザンダンサー系が12頭となっています。
その12頭では、サドラーズウェルズ系が4頭、ノーザンテースト系が3頭、ダンチヒ系が2頭、エルグランセニョール系、リファール系、ヴァイスリージェント系が各1頭となっていました。
あと残り5頭は、ミスタープロスペクター系が4頭(キングカメハメハ2頭(10年、19年)ジェイドロバリーが1頭(96年)、ドゥラメンテ(21年))で、あとブランドフォード系のノヴェリストが1頭となっていました。

3着馬では、ヘイルトゥリーズン系が18頭、その内訳は、サンデーサイレンスが2頭、サンデーサイレンスの仔が11頭(ディープインパクトが6頭、ゼンノロブロイが2頭、ダンスインザダーク、ゴールドアリュール、ハーツクライが各1頭)、サンデーサイレンスの孫が3頭(ワールドエース、キズナ、ヨシダが各1頭)、ヘイロー系のサザンヘイロー、ロベルト系のシンボリクリスエスとなっています。
あと、ノーザンダンサー系が5頭(95年~03年の中)、ナスルーラ系も5頭(94年~04年の中で4頭と19年)、ミスタープロスペクター系が2頭(ワークフォース(17年)、ルーラーシップ(22年))、トゥルビョン系のメジロマックイーン(98年)が1頭となっています。

ちなみに19年、初めてミスタープロスペクター系産駒が1着、2着独占、のみならず、3着にナスルーラ系(ジャングルポケット)産駒が入り、久々に3着以内にサンデーサイレンス系産駒を代表とするヘイルトゥリーズン系が1頭も入りませんでした。
ただその年は、出走馬16頭中サンデーサイレンス系が6頭に対してミスタープロスペクター系が7頭と上回っていました。
また、その中で、1頭のみ出走していたナスルーラ系産駒が久々に3番人気で3着に入ったのはたいしたものだと思いました。
さらに21年では、ミスタープロスペクター系産駒が1着、2着独占となりましたが、その時の内訳は、出走馬18頭中ヘイルトゥリーズン系が4頭(うちサンデーサイレンス系は3頭)に対しミスタープロスペクター系は11頭と圧倒的に多くなっていました。
22年は、出走馬14頭中、ヘイルトゥリーズン系が14頭(うちサンデーサイレンス系が13頭)に対してミスタープロスペクター系は4頭となっていて、結果は、1着、2着が共にサンデーサイレンス系のディープインパクト産駒で、3着はミスタープロスペクター系のルーラーシップでした。
今年の登録馬13頭では、そのうち8頭をヘイルトゥリーズン系が占め、その中でサンデーサイレンス系は7頭。ロベルト系は1頭でした。
あと4頭はミスタープロスペクター系(いずれもドゥラメンテ産駒)、ノーザンダンサー系が1頭となっています。

また、19年に唯一1頭出走で3着に入っていたナスルーラ系に関してですが、昨年までも毎年触れていますけれど、父かBMS(母の父)でナスルーラ系が入っていたのが連対馬では62頭中11頭であったのに対し、3着馬では31頭中16頭も占めていたことはちょっとおもしろいデータとなっています。
しかし、10年に1着と3着とナスルーラ系絡みの馬は2頭入ったあと、それ以降の11年から14年までの4年間は3着以内に1頭も入りませんでした。
その後の10年間では、連対馬では15年1着馬レーヴミストラルと16年2着馬レッドエルディスト、そして昨年の24年、唯一の出走馬シュガークンが1着となっています。
3着馬では16年レーヴァテイン、19年ピースワンパラディ、23年ティムールの3頭が入っています。
そのナスルーラ系絡みの3着以内に入った馬の人気ですが、2着馬で1頭、3着馬で3頭、二桁人気の馬がいましたが、その他は6番人気以上の上位人気でした。
ちなみに今回の登録馬でナスルーラ系絡みの馬は、BMSがレッドゴッド系のエネルジコ、BMSがグレイソブリン系のヤマニンブークリエ、BMSがネヴァーベンド系のレッドバンデの3頭が登録しています。


次に当日の人気ですが、1番人気は31年中17頭が連対、5頭が3着、また2番人気も12頭が連対と多く、4頭が3着ということで、1番人気と2番人気が結構上位着順に来ていることがわかります
ちなみに、1番人気と2番人気が共に3着以内に入ったのは、31年中10年ありました。
(そのうち共に連対したのは7年)
ただ、その10年のうち8年は、94年から05年までの12年間の中の出来事で、06年から昨年24年までの19年間の中では、10年と23年の2回入っただけでした。
逆に、1番人気と2番人気が共に3着以内をはずしたのは、96年、01年、07年の3回で、それぞれの一番の上位人気は、96年は4番人気、01年、07年は共に3番人気となっていました。
あと、3番人気は5頭が連対、5頭が3着、4番人気は6頭が連対、3着には3頭来ていました。
それから5番人気は4頭が連対、1頭が3着、6番人気は3頭が連対、4頭が3着、7番人気は6頭が連対、8番人気は2頭が連対、3着馬が1頭、あと9番人気が1頭連対、10番人気は3頭が連対、15番人気は1頭が連対、それから11番人気が2頭、13番人気が2頭、それぞれ3着に来ていました。

また、96年、11年、13年、16年、18年を除く26年で、片方か両方で1番人気から3番人気の上位の馬が連対していました。
それから1番人気に関して言えば、過去31年では、
01年1番人気のダイイチダンヒルが単勝オッズ2.4倍で6着
11年1番人気のトーセンレーヴは2.5倍で3着
13年1番人気のレッドレイヴンが1.8倍で11着
16年のレーヴァテインが4.2倍で3着
18年のスーパーフェザーが3.7倍で3着
20年フィリオアレグロが2.6倍で3着
22年レヴァンジルが2.6倍で5着
24年ヘデントールが3.5倍で8着
その8頭がそれぞれ連対できませんでしたが、昨年までのところ、それより低いオッズの馬はすべて連対していました。
逆に、4倍以上の単勝オッズで1番人気になった中では、00年のカーネギーダイアン(4.2倍)と15年のレーヴミストラル(4.1倍)の2頭が1着になっています。


次に臨戦過程ですが、連対馬では、00年より以前の6年の前走を見てみますと、「500万下条件戦」が5頭と最も多く、「皐月賞」、「オープン特別」が各3頭、「弥生賞」が1頭となっていました。
00年以降25年の連対馬50頭では、
「500万下条件戦(1勝クラス)」が23頭
「毎日杯」が9頭
「弥生賞」が6頭
「スプリングS」が3頭
「未勝利戦」が2頭
オープン特別の「すみれS」が2頭
オープン特別の「若葉S」が2頭
「京成杯」「京都2歳S」「共同通信杯」が各1頭
となっていました。
このように、00年以降では500万下条件戦組(1勝クラス)と毎日杯組の活躍が目立っています。
毎日杯組の連対馬9頭の前々走ですが、すべて連対していました。
今回では、前走毎日杯を走った馬は7番人気2着だったガルダイアの1頭となっています。
一方、前走500万下条件戦組(1勝クラス)は、00年以前は5頭、以降は23頭と全体的にもよく連対していますが、その計28頭の前々走ですが、1着が11頭、2着が6頭(1着からの降着馬1頭含む)、3着が6頭、4着が3頭、7着が2頭(京成杯、ホープフルS)となっていました。
今回の登録馬13頭中で、前走1勝クラス(500万下条件戦)だった馬7頭いますが、そのうち前々走京成杯9着だったパッションリッチ、前々走弥生賞14着だったロードガレリア以外の5頭は前々走4着以上でした。
あと、前走重賞の登録馬は、前走スプリングS4番人気4着のマテンロウバローズ、前走スプリングS8番人気5着のスワローシチー、前走毎日杯7番人気2着のガルダイアの3頭。
前走オープン特別の登録馬は、前走すみれS1番人気3着のファイアンクランツ、前走すみれS6番人気5着のホウオウアートマンの2頭となっています。

続けて3着馬の前走も見てみますと、やはり前走500万下組が最も多く、31頭中20頭も占めています。
あと、毎日杯が3頭、皐月賞が2頭、弥生賞、共同通信杯、オープン特別のマーガレットS、すみれS若葉S、未勝利戦が各1頭となっています。


毛色ですが、連対馬を上記と同じように同じように00年より以前と00年以降に分けてみますと、まず00年以前6年間では、鹿毛が6頭、栗毛が3頭、黒鹿毛が2頭、芦毛が1頭でした。
00年以降25年間では、鹿毛が21頭と最も多く、続いて黒鹿毛が15頭、栗毛が7頭、青鹿毛が4頭、芦毛が2頭、青毛が1頭となっていました。
その黒鹿毛15頭のうち10頭が、先にあげた00年以降の前走500万下条件戦(1勝クラス)で連対した23頭の中の10頭にあたります。
残りの5頭の前走は、重賞が4頭(スプリングS2頭、毎日杯、弥生賞が各1頭)、オープン特別が1頭となっていました。
ちなみに、連対した前走毎日杯組9頭も見てみますと、07年1着の黒鹿毛馬ヒラボクロイヤルを除いて他は黒鹿毛以外の毛色となっていました。
今回の登録馬で、前々走4着以上で前走1勝クラス(500万下条件戦)を走った黒鹿毛の馬は、アマキヒ、エネルジコの2頭となっています。
また、前走または前々走重賞を走った黒鹿毛馬は、スワローシチー(前走スプリングS5着)、ロードガレリア(前々走弥生賞14着)の2頭となっています。
3着馬の毛色ですが、鹿毛が15頭、黒鹿毛が7頭、栗毛が5頭、あと青鹿毛が2頭、芦毛、栃栗毛が各1頭となっていました。


枠の出目ですが、連対馬では3枠と5枠が各10頭、1枠と6枠が各9頭、2枠、7枠が各7頭、4枠が7頭、8枠が3頭となっています。
3着馬では、7枠が7頭、5枠が6頭、4枠と8枠が各4頭、1枠と2枠と3枠が各3頭、6枠が1頭となっています。


以上ですが、まずはこのレースでかつて強かった「黒鹿毛馬」、そして「1勝クラス(前走500万下戦)組」の取捨選択から始めていきたいと思います。
あとは、ここのところよく連対しているミスタープロスペクター系産駒の検討になりますね。
また、1着馬で多かったサンデーサイレンス系産駒の検討もしていきたいと思います。
いずれにせよ、今年も、人気、オッズが出て来てからいろいろ悩みながら結論を出していこうと思います。


それから蛇足として、毎年触れていますが、青葉賞上位3頭からダービーで3着以上に入った馬の頭数を挙げておきます。
重賞になった94年以降31年、青葉賞1着馬でダービーに出走したのは29頭。
そのうちダービーで1着になった馬は1頭もなし、2着になったのは6頭、3着になったのは2頭となっていました。
連対率(2着率)は20.7%、複勝率は27.6%となっています。
青葉賞2着馬では、28頭出走し、ダービー3着以内に入ったのは2頭(13年2着アポロソニック、23年3着ハーツコンチェルト)のみとなっています。
青葉賞3着馬ですが、10年以降はダービー優先出走権が2着以上となった為、11年の3着馬が連闘でプリンシパルSに出走で勝ってダービーに出た以外、それ以降はダービーに出走した馬はなく、結局、31年中出走したのは13頭となって少なくなっています。
その13頭ですが、ダービーでは3着以内に1頭も入っていませんでした。

今日の単勝1点勝負(4/20)の結果

福島9R 医王寺特別
◎12 モリノレッドスター 3番人気5着

阪神9R 蓬莱峡特別 
◎ 1 ストップザタイム  1番人気3着

中山9R 野島崎特別
◎ 8 アンゴラブラック  1番人気1着 310円

福島10R 奥の細道特別
◎13 ウインネモフィラ  8番人気8着

阪神10R 天満橋特別
◎11 レアンダー    13番人気15着
 
中山10R 京葉ステークス
◎ 6 スターターン    2番人気4着

福島11R 福島牝馬ステークス
◎12 ホーエリート    2番人気12着

阪神11R 心斎橋ステークス
◎ 1 ユハンヌス     3番人気2着

中山11R 皐月賞
◎10 クロワデュノール  1番人気2着

中山12R サンシャインステークス
◎ 4 コスモフリーゲン  2番人気1着 300円


2勝で、100円換算にして、1000円投資の610円の回収、トータルはマイナスでした。
また、がんばります。

第85回 皐月賞の予想の結果

第85回 皐月賞の予想の結果

◎10 クロワデュノール   1番人気 2着
〇11 ミュージアムマイル  3番人気 1着
▲13 アロヒアリイ    11番人気 8着    
△15 ヴィンセンシオ    6番人気 9着
△17 ファウストラーゼン  8番人気15着
 
10番            単勝       1点
1011,13,15,17 馬連  4頭流し 4点

計5点


圧倒的1番人気の本命馬クロワデュノール、スタート直後から向こう正面前半までは4番手で落ち着いた流れに乗っていましたが、スタートダッシュ悪く最後方にいた8番人気ファウストラーゼンが一気に捲って来て先頭の13番人気ピコチャンブラックのハナを叩いて先頭に立ってからはガラッと流れが変わりました。
11番人気アロヒアリイもその後最後方辺りから一気に上がって来て、3コーナーから4コーナー辺りで3番手、2番手に上がると、クロワデュノールも連れて上がって2番手辺りにつけました。
そして直線、先頭争いの中、クロワデュノールはゴール前の坂を駆け上がるところで先頭に踊り出ようとしましたが、直線に入る所で馬群からうまく外に出して伸びて来ていた3番人気ミュージアムマイルが一気にそのクロワデュノールに並び、争うこともなくそのまま差して先頭、見事、今年の皐月賞を快勝いたしました。
圧勝かと予想されていたクロワデュノールは残念ながら2着となりました。
その後、ゴール前、馬群の中から伸びて来ていた2番人気サトノシャイニング3番手に上がって来たところを、後方から伸びて来た7番人気ジョバンニと4番人気マスカレードボールの3枠2頭がそれに並びにかかり、ゴール寸前、そのうち先に前に出たマスカレードボールが3着に入りました。
結果、3番人気-1番人気-4番人気の組み合わせで3連単の配当は2万円台とこの組み合わせにしては高配当となりました。
一応、安かったですけど、負けなかったので良しといたしましょう。